ニセコの禁止区域で雪崩発生。外国人死亡
こんにちは。
北海道ニセコ町に移住して2ヶ月が過ぎました。
ここ3日間は雪が降りパウダースノーが続いています。
特に早朝は最高ですよ!
私もちょうど3日間は休みだったので毎日滑っていました。
しかしニセコで事故が発生してしまいました。
それは2月25日のお昼頃に起きた雪崩です。
ニセコで雪崩発生?
2月25日ニセコの禁止区域、通称「春の滝」で雪崩が発生しました。
この事故に関しては新聞やテレビでも報道しています。
以下朝日新聞の引用文です。
25日午前11時20分ごろ、北海道倶知安町のニセコアンヌプリ(標高1308メートル)で、「雪崩が起きて人が埋まっている」と近くのホテル従業員から倶知安署に連絡があった。町内に住むニュージーランド人で会社経営のカール・サミュエル・アームストロングさん(35)が意識不明で病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。東京都目黒区の無職男性(35)も胸を打撲するなどのけがを負った。
署によると、現場は「ニセコビレッジスキーリゾート」と「ニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ」の二つのスキー場にはさまれた立ち入り禁止区域。雪崩は長さ約350メートル、最大幅約200メートル、深さ約3メートルだったという。男性2人は当時、別の男性3人とスノーボードをやっており、禁止区域を滑走していたとみられる。
2017年2月25日の電子版朝日新聞より。
こちらの記事は全国紙ですが地方紙の記事はこちらです。
簡単にまとめました。
パウダー求め相次ぐ進入
倶知安署によると死亡したカールさん5人はニセコビレッジスキー場からコース外の春の滝に出て雪崩に遭った。3人が巻き込まれ、カールさんを除く2人は仲間が救出。現場から携帯電話でスキー場を通じて同署に通報した。
春の滝はニセコグランヒラフスキー場とニセコビレッジスキー場の間にあり雪崩が発生しやすい「完全立入区域」。
同山ではコース外滑走に関する独自の「ニセコルール」を2001年から運用しており、雪崩による死亡事故はルール制定以来初めて。
私はこの時何をしていたかというと
雪崩発生時の100M先の「水野の沢」で滑っていました。
特別区域「水野の沢」とは
雪崩発生時は「水野の沢」で滑っていました。
水野の沢とは・・・
ニセコビレッジスキー場の区域で雪崩などの安全が取れた時のみゲートが開かれるコースです。
つまりこの「水野の沢」も危険区域であります。
ただし毎日パトロールスタッフによるダイナマイトを行うなど安全には力を入れている区域でもあります。
このような努力により楽しませていただいてる場所です。
亡くなられたカールさんはこちらから春の滝に進入したとみられます。
まずは「水野の沢」の写真を!
こちらの写真は「水野の沢」のゲートを入り左側に進んだところです。
晴れて入ればニセコ市街地が一望できます。
そこからは「TREEコース」が続きます。この「TREEコース」が「水野の沢」の醍醐味です!
パウダースノーだと最高ですよ!
そこから左に目を向けると「立入禁止区域」の看板が!もう少し拡大すると
このように大きく「完全立入禁止区域」と看板があります。このロープを潜ると「春の滝」に入ります。
雪崩が起きた「春の滝」とは
簡単に「春の滝」について紹介します。
実は私自身「春の滝」に興味がありニセコローカルの方に聞いてみました。
私も気になり写真を探すことに。
まずはマップですが黄色の部分が「水野の沢」で
右側に見えるのが「春の滝」です。
http://niseko.ne.jp/ko/rules/index.htmlより引用。
こちらはニセコユナイテッドの雪崩情報からです。
そして続いての写真が「春の滝」です。
凄まじい崖ですね。
この画像は5月ごろの写真ですが、あまりにも怖くて滑りたとは思いません。
参考までに写真の左側が「ニセコビレッジ」の「水野の沢」
右側が「ニセコグランヒラフ」の「スーパーコース」
となります。
http://yo-tei.cocolog-nifty.com/new/2006/05/83_4329.htmlより画像引用。
雪崩情報
ニセコのスキー場では基本的にコース外滑走が可能なので幅広く滑ることができます。
その分パウダースノーを求めロープを潜り滑るスキーヤーやスノーボーダーもたくさんいます。
そこで「ニセコユナイテッド」では雪崩情報を載せています。
このように毎日ニセコの雪崩情報を載せています。
雪崩発生時の2月25日の記事はこのような内容です。
山麓-8度結晶雪降雪20cm、モイワ800m風弱く-9度降雪20cmふきだまり大きく発達、アンヌプリ1150m-13度西15m/s地吹雪視界不良降雪30cm、ヒラフ1250m-13度西10m/s視界良、日本海神威岬西南西8m/s気圧1010hPa波高1.4m、
上空は西風が残っているが弱まる見込み。積雪表面は20cmの軽い結晶雪降雪。800mの衝撃試験では2月23日層から60cmで破断するがふきだまりは圧密安定。標高1000m雪庇斜面やノールへの刺激、風下斜面のトラバースが雪崩を誘発する危険が続くので注意。全体の雪崩リスクは下がり始めている。各山頂ゲートは開けられる。パトロールの意見を聞きコース外へ出ること。
ロープをくぐりコース外に出てはならない。また立ち入り禁止区域に入ってはならない。昨日は東欧圏の人が閉鎖されているモイワ6番ゲートを越えて注意されている。ルールを知らなかったのだろうが勝手な解釈でルールを無視すればスキー場利用を拒否されるので注意。雪は非常に良い。
このように風速、積雪、気温など細かく記載し「ロープを潜ってはいけない」と忠告しています。
また25日の朝はパウダースノーを満喫できたもののお昼頃からは気温が上がり
水分が含んだ雪となっていました。
その時に雪崩が発生したのです。
そして翌日の記事です。
山麓-8度降雪20cm、モイワ800m-11.5度西16.8m/s降雪20cmふきだまり発達、アンヌプリ1150m-16度北北西18m/s降雪30cm、ヒラフ1250m-16度風弱く降雪20cm、日本海神威岬西12m/s気圧1014hPa波高2.6m、
前線の通過と気圧経度の変化により西寄りの風雪が継続。雪の量はやや多く山麓では未明にかけて20-30cm、標高800m以上ではふきだまりがゆっくりと発達。アンヌプリ大沢、鉱山の沢、東尾根などの雪庇斜面、ノールの雪崩リスクは引き続き高い。観察から予測発生面は2月23日低気圧降雪層。上載ふきだまりの安定は進んでいるが注意。南面立ち入り禁止区域に入ってはならない。雪庇面や急斜面のトラバース、同時滑走をしてはならない。各山頂ゲートの開閉は未定。森の中の雪は良い。ニセコルールの尊重を強く求める。
昨日春の滝南東面の雪崩で亡くなったサム・アームストロングに哀悼の意を捧げる。大勢の友人が彼の死を悲しんでいる。残されたご家族にお悔やみを申し上げる。
この事故が起きてから死が身近なものに感じました。
まさか私が滑っていた100M先で起こるなんて想像もしていなかったので・・・。
亡くなられた方には哀悼の意を表します。
ニセコを堪能するためにもロープを潜らず安全に楽しんでもらいたいです。
ニセコはコース外でも十分楽しめます!
ブログ情報
新潟県湯沢町に移住します!
先日はバックパッカーとして世界中を回っていました。
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